私はここぞとばかりに
起こそうとゴキブリの鼻を殴る
が
「…お前は寝込みを襲うタイプか」
手首を掴まれた。
「あ、起きました?」
「車でするのも、悪くないか。」
「は?」
「早めの時間に出てよかったな。」
「いや、もうすぐ時間ですけど」
「それは嘘の時刻だ。
2時間早めに設定しておいた。」
「ビビってんですか?」
「いーや。」
「てか手首離してください。
痛いんですけど。」
「無理」
そう言いながら
何故か課長の顔が
私の目の前へとズイズイやってくる
「ちょっと、顔近いんですけど」
「近づけてるからな。」
私は掴まれていない方の手で
課長の鼻を殴ろうとするが
またも掴まれ、
両手首が捕らえられてしまった。
「ずっと、こうしたかった…」


