「と、とにかく

外寒いんで、うち来ます?」


「なんだと!?」


「いや、うち近いんで…

変なことしたら三階の窓から

突き落としますからね」



「キスもか?」


「一番該当してますけどそれ。」


無表情で話す私は可愛くないかもしれない

でも本当はにやけそうでくやしいんだ



「あ」


「ん?」


「ていうか、資料室の時、

私のこと好きじゃなかったですよね」


「あぁ、あの時、か

いや違う…あれはだな、

クリスマスの時に告白しようとな、うん」


「でも自販機の時

私のこと知らないって!」


「聞いてたのか?」


「……。」


「ははっ。

いや、好きとか言ったら、

上司として示しがつかないだろ。

本当に可愛いやつだなお前は…。」



「…うるさいです。」



いろんな話をして

寒い道を二人で手をつないで歩いた