先輩と恋のジレンマ










「白銀せんぱい……。」






目の前にいるのは間違いなく、私の思いを寄せている白銀先輩。


先輩は私の制服を見て、同じ学校ということに気付いたみたい。




見つかったのが嫌だったみたいで少しだけ顔をしかめる。






「なに?」






店員さんとして呼びかけた声と違って、先輩としての口調に変わる。


少しだけ冷たい感じがするような声。







「いえ、なんでもないです。」





首を横に振って答え、藍ちゃんと私は注文を頼んだ。


白銀先輩はすぐに去っていく。





白銀先輩、ここでバイトしていたんだ。