「失礼します。」 図書室に光がついていたからいると思ったけど、図書室には誰もいなかった。 もしかして前の教室の人が付け忘れたのかな。 中に入ると、足音が聞こえた。 「誰かいるんですか。」 本棚の後ろ側を除くと、本を手に取る白銀先輩が居た。 白銀先輩は眼鏡をつくている。 「こ、こんにちは。」 先輩に眼鏡が似合いすぎて、思わず何度も見つめる。 もしかしてこれって錯覚?幻覚? 先生に怒られてしぼんだ心もいつの間にか膨れあっていく。 嫌なこともすっかり忘れてしまう。