先輩と恋のジレンマ










先輩が私の顎をあげて、もっと顔を近づける。


私は思わず先輩と私の間に手を挟んだ。





先輩は邪魔と言わんばかりに手をどかそうとする。


けれども、どかしたら何かされそうな気がして、決して手をどかさなかった。





先輩からため息が漏れた。






「ご、ごめんなさい。」





何か悪いことしたつもりはなかったけど、謝った。


私のせいで溜息してるんだ。






「やるならささっとして、俺はそんな暇じゃない。」





先輩は立ち上がって、ベットの上に寝ころんだ。


やるならって……まさかそういうことじゃないよね。



そんなのただの遊びだよ。