先輩と恋のジレンマ











「座っていいよ。」






あとから入ってきた、先輩が私のお茶を差し出す。


端っこにちょこんと座る。






「なんでそんな端っこ?」



「いや、なんとなく……。」



「ふぅん。」






先輩は興味なさそうで、何を話せばわからなくなる。


男の人ともあんまり話さないんだよな……陽さんは話すけど。







「あ、クッキー開けますね!」





クッキーを取り出そうと鞄の中を見てみると、いきなり先輩の顔が至近距離に詰めてきた。


綺麗な顔が目の前に飛び出してきて、思わず驚き声を上げた。