先輩と恋のジレンマ











「突き当たって左の部屋。茶持ってくる。」






階段を途中まで登り、部屋の説明をした。


先輩にクッキー渡そうと思ったけど、先輩は長い足でスタスタと降りて行った。





クッキー嫌いなのかな、先輩甘いもの嫌い説があるんだよね……。



リサーチできていないことに、ちょっと溜息。






――ガチャ



先輩の部屋は殺風景だった。






「うわぁ……。」





机の上には、読みかけの小説や読み終わりの小説が、何冊か置かれていた。


本棚を見るとたくさんの本が並べている。




見たことあるやつもあるけど、どれも見たことないものばかりだった。