「どういう意味ですか?」
「なに、次は鈍感。」
くすっと小馬鹿にするように笑って、家の中に入る。
私も先輩に勧められ、後ろからついていくように入った。
先輩の家に入ると、誰もいないのに電気がついていた。
そんなことより先輩の言葉が頭に引っかかった。
「そういえばクッキー持ってきました!」
「へぇ。」
「何処に向かってるんですか?」
先輩の後ろをついて言っていたが、行き先が気になった。
リビングは下にあると思ったんだけどな。
そんな私に予想外の言葉を投げかける「俺の部屋。」
思わず目が丸になった。

