「もう一回、言ってくださると……「きもい。」 うれしいと言いかけた言葉は遮られた。 先輩は何も話さず、歩き出した。 先輩を横目で見ると髪の毛が少し湿っていた。 部活で汗をかいたのか、急いできたので汗をかいたのかわからない。 でも先輩が艶っぽくて、息をのんだ。 「あんたも同じだよね。」 先輩が言葉を放つ。 先輩に見惚れていて、話しかけられたことに気付くのに、少し時間がかかった。 いつの間にか、先輩の家の目の前だった。 表札には白銀とかかれている。