先輩と恋のジレンマ











小さなため息が自然とこぼれた。


すると隣から聞き覚えのある声が聞こえた。






「座っていい?」



「え、あ、はい。」






私に話しかけたのは如月先輩だった。




如月先輩は藍ちゃんの居た、向かい側の席に座った。


いきなりのことで内心すこし焦ってしまう。







「チーズケーキよければ食べますか。」



「それなら頂こうかな。」






先輩の食べ方は気品があふれていて、思わず見惚れてしまう。


たぶん私が男だったら惚れている。



きっと白銀先輩もそうで、如月先輩に惚れているんだろうな。