【短】あめだま。~きみと出会えた奇跡~



息を切らしながら教室に入った私たち。


教室の前に備え付けられている時計で時刻を確認すれば、8時39分。


「あっぶね~」


額に浮かぶ汗と、あごまで伝ってきていた汗を右腕で拭った湊人は、力尽きたように自分のイスにドカッと座る。


私と冬真もゆっくり息をして呼吸を整えながら、自分の汗を拭った。


ホッと一息吐いたその瞬間、学校全体に始業を告げるチャイムが鳴り響く。


「うわっ、本当に危なかった……」


ひとりでそう呟きながらも、私はクラスメイトや親しい友達に“おはよう”とあいさつをしながら自分の席についた。