「好きならはっきり好きって、そう言うやつのほうが、俺はカッコいいと思うけどな」
そのまま、土を踏みしめて歩き出す湊人。
でも2、3歩だけ歩いたところで、湊人が足を止める。
「莉桜!」
振り返った湊人は、口元だけを緩めて笑っていた。
いつのまにか、公園で遊んでいたあの親子は姿を消していて。
「お前の気持ち、嬉しかったよ。それにさ。実をいうと、俺の初恋も莉桜だった」
「……湊人?」
「笑うとタレ目になるところも、女のくせにやけにノリがいいところも。全部好きだった。もちろん今も、幼なじみとしてだけど、俺は莉桜が好きだ。お前や冬真は俺にとって、家族と同じくらい大切だから」
私たちふたりの間を、暖かい風が通り抜ける。



