そしたら湊人はそっとベンチから立ち上がって、私を見下ろした。 湊人は立っているから、私は自然と湊人を見上げる。 「しょうがねぇなぁ。俺が冬真を呼んできてやるよ」 「え?」 「気付いたんだろ?その、あめだまのことがあってさ。自分が“今”、好きなのは、誰なのか」 「………」 「恋愛に時間なんて関係ねぇよ。よく、“好きになったのは最近だし、まだ告白はしない”とか言うやつがいるけどさ。それって、意味わかんなくね?」 湊人はそう言って、空に向かってグーっと拳を突き上げた。