高校から家までの、徒歩約20分の道のりを、冬真とふたり並んで歩く。
湊人がいないのは寂しいけど、冬真とこうしてふたりで帰る時間も好き。
とっても落ち着くし、心地いいし。
確かに私が恋愛の意味で好きなのは湊人だけど、冬真だって湊人と変わらないくらい大切で大好きだから。
今日あったことを話しながら歩いていると、左手側に3軒並んで家が建っている。
あれが、私たち3人の家。
左が湊人、真ん中が私、右が冬真。
すごいよね。
連なった3軒の家に生まれた子供たちが、みんな同い年だなんて。
「じゃあ、莉桜。また明日ね」
「うん、また明日。冬真」
冬真が優しく目尻を下げて、私に小さく手を振る。
だから私も笑って、冬真に手を振り返した。
……まさかこの一週間が、自分の運命を変えるような奇跡の一週間になることを、このときの私はまだ知らなかった。



