俊介君からの告白。



決まってた。私の中での答えは1つ



「ご、ごめんなさい!!」



私の返事で観客席からはざわめきが広がる。



俊介君は、私の答えで不思議そうに目を丸めてこっちを見ている。



「ごめんなさい、そうゆうことだからじゃあ」と一言だけ言って、私はその場から走り去っていた。


無我夢中で何も考えずに・・・。



「おおーとこれは何ということなんでしょうか。15番の女性の方が途中退出してしまった!これはカップル不誕生だ。残念です。男性の方は果たして大丈夫なんでしょうか。」


走りさった後も司会者の言葉は私の頭の中をよぎる。


司会者の言葉の後で何かを言っている俊介君がいるが、その言葉は私には届いてこない。


俊介君の悲しい顔や辛い顔が一番見たくないのは私なのに、見せたくないって言ってくれたのも俊介君なのに、一番嫌な思いさせちゃった。


ごめんね俊介君。


使っていない教室の中に入るととても静かで外の声やさっきまでいた会場の声や音まで聞こえてくる。



拍手やキャーと笑い叫ぶ声も混じり合って聞こえてくる。



私達の後1組目、2組目とカップルが次々と出来たんだと思うと無性に悲しく、無性に寂しくなった。



そして告白イベントは無事終わった。