「あーー俺だよ俺」
あ、えっ「じ、淳!」
そこには何時間も待ちくたびれた淳の姿。
「なんで帰ったんじゃないの!?」
「いや俺は別にお前を待ってただけ」
うそでしょ。淳が私のためなんかに何時間も待っててくれてたなんて、びっくりして涙が出そうなくらい嬉しいよ。
あ……でも俊介君が危ないから一緒に帰ろ?て言ってくれたのにどうしよう。
おどおどしている自分に「葵さんの事待っててくれる男の子がいて良かったよ、俺はいいから一緒に帰ってあげな」
と肩をぽんっとたたいて行ってしまった。
淳と帰れるのは嬉しいけど誘ってくれたのに申し訳ないなあ。
「おい葵、ぼーっとしてないで帰るぞ」
「あ、うん!」

