水兵リーベ 僕の船
小さな小さな僕の船
涙色の海を進む
赤い月の下


なあ 曲がる?
きれいに分かれた
ふたつの世界


涙色の海と赤い月
青い海と金色の月


事実と望み
どっちに進むかは僕次第舵を切って不安の渦を回避
スクリューを廻して方向転換
事実を受け入れないように 急いで、急いで…


B C N F Ne Na Mg Al…


あぁ また
シップスクラークか…


原子は核をつくり
分子になって世界を砕く月の欠片が皮膚をも砕く

―‐なんでだろう
―‐なんでだろうね


1万回の失敗を繰り返し
1万回の痛みに耐える
この物語が終わらないように。



**********************この詩は、授業で習った『元素記号』の覚え方をモチーフに考えました。
知っている人は、知っているハズ‥('-^*)
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