あつーいあつーい夏が終わり、私の好きな秋がきた。

秋と言えば読書。
本が好きな私にとってはもってこいの季節。
誰にも文句を言われずに本を読める。

普段は本を読んでると親に外に出なさいと叱られる。秋が来たからにはちゃんとした本を読む理由もできたし。

そんな事を高校の休み時間に本を読みながら考えていたら、幼なじみのななに話しかけられた。

「かのって私よりも本なの?」

「べ、別にそういう訳じゃないし。変な勘違いしないでね。」

正直に言うと、本よりななのほうが大切なんだけどなー。
ななを怒らすと面倒くさいから怒らさないように気を付けてる。別に遠慮してる訳ではない。ななのお父さんが亡くなってからは、ななに悩みの種を増やしたくないだけ。

ま、とりあえず本読むか。