「全員揃いました!!」




琉依の声で後ろを振り返る






「…うぉ」



「全員でこんなにも居たんだね…」




「これでもだいぶ減ったほうですよ?」







俺達の後ろには、一般人が間違えてこの道に入ってきたら泡を吹いて倒れるほどの数の男がいた





それに頭の色は皆それぞれ


格好からしてガラが悪いのに全体を取り巻く空気は、皆の殺気で重々しくピリピリしている






「あれ?向こう側にいるのってもしかして……」





海の言葉で視線を右側に移すと




「……なんだ?あれ」





100人くらいの黒服の男達が綺麗に整列している






「……組のヤツらだ」







サラリと恐ろしいことをいう悠雅




「まじか…」


「流石だね…」