「まんま、ぱーぱのこと好きー」






「へ!?」







顔に張り付いていた悠奈の言葉にビクッとする








真緒と戯れていた悠雅もじっとこちらを見てきて








「ゆ…悠奈?」








「だってまーまの顔赤いのー」








…恥ずかしい…










「悠奈」






「んー?」







手で顔を覆った私の耳には悠雅と悠奈の声が聞こえてくる








「澪は俺のこと好きとは思ってねーぞ?」








……え?







「どーしてー?」







「それはな…」








「わっ……んぅ!」







いきなり顔を覆っていた手を取られ、本日2度目の口付け







肩に乗った悠奈が至近距離で見てるのにっ!








「んっ…んぅ~!」







深く甘い口付けが10秒ほど続き、やっと唇が離れた頃には肩で息をする程になっている私








そんな私とは反対に余裕の表情を浮かべた悠雅はそっと悠奈の額にキスした後








「愛してるからだ」









私の心臓を止めてしまった








…他の住民さんに見られてたらどんなに恥ずかしいか…









そんな私の考えも








「大丈夫
この階は買い取ってんだから、見てる奴なんていねぇーよ」









すぐに読み取られてしまう








「行くぞ」








朝から一生分のドキドキを味わった私は、悠雅に手を引かれやっと扉の前から動くことができた