「澪ぉぉぉ~~!!
おべでどおぉぉぉ〜〜!!」
「……!?」
割れるような大きな拍手の中、2~3歩歩いたところで聞こえてきたのは
……あの子、すごい顔
涙でぐちゃぐちゃの優香の声だった
……化粧落ちるわよ
私は笑いを堪えるのに必死
隣の奏さんも腕を通して震えているのが分かる
「澪ちゃん!!
すっごい綺麗だよ!!」
「やべーな、化けるもんだな…」
そして次に聞こえてきたのは、黙って拍手することなんて出来なきであろう海と相楽の2人の声
あの2人はこんな時にも落ち着かない
「やっべ、俺惚れたかも」
「…きれい」
「あ?てめぇー悠雅さんに殺されてぇのか?」
「ぼく…あの子…欲しい」
「うぉぉぉい!」
……もう無茶苦茶だ
白澪、青澪、桜澪、灰澪の総長さんたちが一気に喋り出したせいで皆が口々に感想を言い始めた
唯一黙って拍手をしているのは、綺麗に整列して全員スーツをびしっと来ている厳つい碓氷組の人達だけ。
これはこれで良いかもね…
そう思いながらゆっくりと瞳を閉じ、奏さんの腕を頼りに4~5歩歩く。
そして再び目を開けると…
「……っ」
「澪」
穏やかな笑みを浮かべた漆黒の瞳の貴方がいた

