淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~





「わっ!」






「…起こしたか?」







2人同時に泣き出す赤ちゃんはとても可愛らしくて







「ふっ、でけぇー声」








「元気だね。」








自然とこっちまで笑顔になる







「やっぱり……」







……?







赤ちゃんが寝ている小さなベッドのそばに立った悠雅が愛おしそうに目を細める









それは、私に向ける優しい視線と同じ。








「やっぱりお前との子供は特別だな」










「…っ!」










「可愛すぎて今から心配だ」








普段絶対言わないような言葉を紡ぎながら大切なものを扱う手つきで2人の頭を撫でる悠雅は、世界一良いお父さんかもしれない










誰も近づけないピリッとしたオーラを纏い







ひと1人余裕で殺せてしまう眼力で







声は低く冷たく









誰とも深く関わろうとしない











そんな漆黒の彼が、私の目の前でだけ









優しく甘く






愛おしそうな瞳で見つめ







大切に大切に触れてくれる









そんなあなたを見る度に胸がきゅうっとなって、幸せな苦しさを味わう