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目が眩むほどの大勢の人







外の至るところに見え隠れする警官








……今日は特別な日











「瀬織 澪さん

こちらへ」









通されたのは一面真っ白な部屋








正面に置いてあるのは、宝石を散りばめたみたいにキラキラしている化粧台











身にまとっている純白の衣装の裾を引っ掛けないようにゆっくりと歩く











鏡に写った自分を見てそっと目を瞑ると、次々と色んなものが顔に当てられ










「けほっ」










粉っぽさでたまにむせてしまう









「目をお開けくださって大丈夫ですよ」








そう言われて瞼を持ち上げると










「…わ」








普段あまり化粧をしないせいか、見慣れない自分の顔が写っていた











「仕上げに髪の毛の方をセットさせてもらいますね」











手品のようにクルクルと巻かれセットされていく髪の毛はどんどんと形を作っていき











「す…すごい」









あっという間に頭のてっぺんで巨大なリボン型が出来ていた










上でセットされている髪の毛以外はミックス巻きで下におろされていて










キラキラと光るラメがスプレーでつけられていた