淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~



「よく聞け、お前が倒れたのは疲労じゃねぇ」





「……?」





他に何があるの?





自分の身体の事は1番分かってるつもりだけど…





「…寝不足?」





「いっしょじゃねーか」





はぁ…と呆れたようにため息をつきながら、私の頬から手を離さない






さっきと違うのは頬を掴まれていないこと





暖かい大きな手で挟まれている








「お前、倒れる直前のこと覚えてないのか?」





「………」





直前のこと…?











「海から相楽の女装写真が送られてきたこと?」




恐る恐る聞いてみるも…






「は?」





何言ってんだ?というような怪訝な声が悠雅の口から漏れたことで






………ミスったかしら?






悠雅が聞いている質問の答えとは違うことを理解した





「そんな事はどうでもいい
というか聞いてねぇ…


俺は倒れる前のお前の身体のことを聞いてんだ」






悠雅がいつもより喋るから、それに圧倒されて






「え、ああ
え~っと


お腹が痛くなった…?」







曖昧な返事になってしまった






「……それだけか?」






「うん……
痛すぎて視界がボヤけてきて…

やばいなって思った時にまた海からメッセージが来たわ」







「………」






最後の一言が余計だったのか冷たい視線を送られる






「それだけで疲労じゃねーって分かれよ…」





「そう言われれば…」





「つーかこういう事は普通女から男に言うもんだろ…」







なにやら意味不明なことをブツブツ呟きながら、やってられないと言うように悠雅は頭の後ろに手をやった







「何言ってるのよ…」





さっきから何が言いたいのかしら…







「悠雅?」






複雑そうな表情をした悠雅の顔を除き込めば





「お前が倒れたのは













妊娠してるからだ。」













…………は?