「よく聞け、お前が倒れたのは疲労じゃねぇ」
「……?」
他に何があるの?
自分の身体の事は1番分かってるつもりだけど…
「…寝不足?」
「いっしょじゃねーか」
はぁ…と呆れたようにため息をつきながら、私の頬から手を離さない
さっきと違うのは頬を掴まれていないこと
暖かい大きな手で挟まれている
「お前、倒れる直前のこと覚えてないのか?」
「………」
直前のこと…?
あ
「海から相楽の女装写真が送られてきたこと?」
恐る恐る聞いてみるも…
「は?」
何言ってんだ?というような怪訝な声が悠雅の口から漏れたことで
………ミスったかしら?
悠雅が聞いている質問の答えとは違うことを理解した
「そんな事はどうでもいい
というか聞いてねぇ…
俺は倒れる前のお前の身体のことを聞いてんだ」
悠雅がいつもより喋るから、それに圧倒されて
「え、ああ
え~っと
お腹が痛くなった…?」
曖昧な返事になってしまった
「……それだけか?」
「うん……
痛すぎて視界がボヤけてきて…
やばいなって思った時にまた海からメッセージが来たわ」
「………」
最後の一言が余計だったのか冷たい視線を送られる
「それだけで疲労じゃねーって分かれよ…」
「そう言われれば…」
「つーかこういう事は普通女から男に言うもんだろ…」
なにやら意味不明なことをブツブツ呟きながら、やってられないと言うように悠雅は頭の後ろに手をやった
「何言ってるのよ…」
さっきから何が言いたいのかしら…
「悠雅?」
複雑そうな表情をした悠雅の顔を除き込めば
「お前が倒れたのは
妊娠してるからだ。」
…………は?

