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「……」
「………」
あれ?
ここ、は?
前にも同じような感覚に陥ったような……
真っ暗の中独りぼっち
段々と自覚してくる体の感覚
痺れてる……
目を開けようとしても
腕を動かそうとしても
足を動かそうとしても
口を開こうとしても
うまくいかない
「澪………」
小さな小さな声がすぐそばで聞こえる
宝物の名前を呼ぶような
かすれた、優しげな、小さな声が聞こえる
名前を呼ぶその声を聞いた途端、体がフッと軽くなる
重たい瞼を徐々に開いていくと、眩しい光が入り込んできて目が慣れるまで辺りが真っ白に包まれた
そして目線を下げると、お腹あたりで眠っている男の姿が目に入る
何度意識を失っても
意識を取り戻したとき、最初に目にするのは決まって貴方
その癖のない黒髪をクシャっと撫で
「また心配かけたね…
ごめんなさい」
そっと囁く
仕事が忙しくて充分な睡眠を取れていない悠雅
その少ない睡眠時間を更に少なくしてしまった…

