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「………」
悠雅と同棲しているとてつもなく大きいタワーマンションを出て、学校までの道のりを歩く
5.6歩歩いたところで必ず聞こえる声
「澪ちゃ〜ん!
おはよー!!」
その声が聞こえると、私は右斜め後ろを振り返り少し微笑んで「おはよう」と返す
そこで視界に入るのはニコニコ笑顔の海と、低血圧のせいか昼間とは比べ物にならないくらいテンションの低い相楽
「相楽もおはよう」
「……はよー」
「相楽、澪ちゃんにはちゃんと挨拶しないと」
これは毎朝繰り返される変わらない会話
「ねみぃんだよ…」
「もう!昨日は何してたのさ」
「ゲーム…」
「またぁ?
早く寝なよ」
「しゃーねーじゃん
今は夜が暇で暇でしょーがない…」
「そりゃ、族にいたときは毎日倉庫にいたもんね」
隣で交わされる2人の会話
そっか…
ふたりは他の下っ端さん達とは違って、他の族に入ってないのね…
そんな私の考えを見透かしたように相楽が再び口を開く
「まぁ他の族に入ろうとは思わねーなぁー」
「僕も…」
その呟きに海も同意の声を漏らす
「俺の居場所はあそこだけだからな…」
「だよね。抜けた後もあそこが僕達の居場所であることは変わらないよね」
「………」
だんだん胸が熱くなってくる
「やっぱり2人は族解散にあんまり納得してなかったの?」
もしかしたらと思って聞いてみる
私は悠雅に「族を解散させる」としか聞いてなかったから…
もしかしたら幹部の皆が賛成してたわけではないのかもしれない

