朝起きて一番に貴方の顔が見れて私は幸せな気分になる






そんな貴方は一瞬驚いたような顔をした後







「…はよ」







とろけるような笑顔をこちらに向け




寝起きの少しかすれた低い声で囁いた









「………」






「……澪?」






その笑顔と声のせいで私の体温は急上昇し、おもわず掛け布団で顔を覆う








「……おはよう」








ダメだわ…




何度同じ朝を迎えても慣れないものは慣れない…





ほんと…私の心臓はよくもってると思う…







「澪…布団から出てこい」







低いけど優しさを含んだ声が上から降ってくるも、私は毎度出ることができない






すると…







バサッ………ギシ






布団を捲る音とベッドが軋む音がして





重みがなくなった寝ている場所は少し浮く









「え……!!」





貴方がどこかへ行ってしまうと思った私は思わず布団から勢い良く頭を出す







「つかまえた」






「へ!?」







その瞬間さっと身体に腕が回され、強い力で引き寄せられたと思ったら、次の瞬間にはもう貴方の胸の中に収まっている私がいる









「ふっ…

単純だな」







「ゆ…悠雅…!!」










毎度毎度貴方の罠にハマる私







それが私たちの毎朝