蒼が選んだのは…
アプリコットカラーの可愛らしいカラードレス
チュールでカバーされていて、さりげなくレースが見え隠れしている
「……私、この色好き…」
ドレスを目にして最初に出た言葉
だって…
この色は
「……知ってますよ。」
「えっ?」
……な…んで?
「んんん?二人の会話がよく分からないよ、相楽」
「…俺も分かんねぇ」
そんな声が聞こえた気がしたけど
私の心の中は、懐かしさでいっぱいだった
「…きっとこのドレスを着たら、お母さんと共に結婚式を挙げることが出来るかと…
って、今偶然その色を見て思いついたんですがね?」
ふっとゆるやかな弧を描いて笑う蒼の表情はなんだかいつもより優しくて
「……ありがとぉ…」
少しだけ
ほんの少しだけ視界がぼやけた気がした
アプリコットカラーのウェディングドレス
今は亡きお母さんとお父さんの結婚式
まだ若くて綺麗なお母さんは、晒した色白の肌がよくドレスに合っていた
お母さん……

