淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~




「入っていい?」






奏さんに言われた部屋の前


遠慮がちに声をかける






「……み…お?」






中からは紛れもない優香の声





……入っていいよね






「………」





入らないで、も

入っていいよ、も言わない優香に対して






────カチャッ








私は目の前の扉にてをかけてゆっくりと開いた











「………!!」







ドンッ






扉を開けた瞬間、玄関でのデジャヴのように何かが私の身体に体当たりしてくる







「…優香!?」






「………澪っ……おかえりぃ……」







少しかすれたような、何かを我慢しているような




今にも泣き出しそうな声に少し驚く







「……」





……何て声をかければいいか

……何の話をすればいいか





なんて、少し前の悩みが馬鹿みたいに思える









優香の顔をみたら勝手に口から零れ出た