『はい』
その電話がなると私の顔は輝く
『飯食ったか?』
一言めがそれ…
『食べたよ?』
電話越しでしか喋ることがない私達
だから30分くらい喋る
『じゃあ早く寝ろよ』
『わかった。おやすみ』
『おやすみ』
悠雅の“おやすみ”が耳元で聞こえるだけで幸せな気分になれる
…悠雅が帰ってくるのも私が寝た後
いったいいつ寝てるんだろう
とても心配だったけど、一度だけ見てしまった
夜中3時くらいにふと目が覚めた時
『…!?』
私を抱きしめながら綺麗な顔で寝ている悠雅を
私が2週間の中で悠雅を見たのはそれが一度だけ
甘い生活なんて一欠片もなかった
「…お…ん
澪ちゃん!」
「……あ…はい」
すっかり回想して意識が違う方に行っていた私
目の前には覗き込む悠雅の顔と
心配そうな奏さんの顔があった

