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私は今言葉では言い表せない感情に支配されている
原因は、この家の中に居るであろう2人
奏さんと優香
交戦の時はそばにいてくれた奏さんはいいとして
「……緊張してるのか?」
「…大丈夫…だと思う」
「ふっ…何だそれ」
交戦が起こるきっかけの出来事
私が拉致られたとき、一番近くにいた優香
きっと私より優香の方が緊張しているはず
それでも私は優香に顔を合わせて、何と声をかければいいか分からない
『ごめんね』?
待っててくれて『ありがとう』?
『元気だった?』?
『会いたかった』?
どれも何か違う
ドキンッ…ドキンッ
悠雅の指がインターホンのボタンに伸ばされてから押すのまでは
すごく長く感じられた
“ピーンポーン”
高く鳴った音
「はーい」
元気な変わらない声
「俺だ」
「あ、やっと来たな!」
インターホン越しに一言交わした後、玄関に向かってくる足音
奏さんのアパートはものすごく音が響くからな…
そんなことを考えていると…
「おかえりぃぃぃーーー!!!!
澪ちゃん!!」
「…うっ」
玄関から出てきたものすごいスピードのデカい物体に抱きつかれた

