「悠雅たちなら直ぐに帰ってくるわよ♡
それより私大事なこと忘れてたわ」
「大事なことですか?」
「ええ、そう
まだ自己紹介してないでしょ?
私、澪ちゃんの名前とか情報は知ってるんだけどぉ…」
ごめんなさいね。組に関わる以上、顔と名前と個人情報は少し調べさせて貰ったわ
と可愛く謝るお母さんを見て
「私のこれまでの生活のことも…でしょうか」
少しだけ身体が冷たくなった
「……えぇ
ほんとにごめんね?知られたくなかったというのは承知の上よ
決まりだからしょうがないの」
「…そうですか」
少し気持ちが落ちてしまった私に
「でも知っているからこそ力になれることもあると思うの
可愛い私の娘の為なら何でもしちゃうわ♡
どんどん頼って頂戴ね!」
そう優しく、力強く支えてくれるお母さんを
やっぱり私は好きだと思った
「娘……」
ふとひっかかったワードを呟くと
「そうよ?将来私の娘決定なんだから!
変更は許さないわよ?」
悠雅少しだけ似たイタズラな笑みを向けられる
「……っ!ありがとうございますっ」
涙目になってしまったかもしれない
こんな幸せあるのだろうか
悠雅には“俺の婚約者”だと言ってもらい
お母さんには“将来の娘”と言ってもらえる
興、私今は幸せだよ
怖いくらいに

