淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~





「おい親父


いつまで人の女と話してるつもりだ」






話が一段落した頃に聞こえてきたのは、不機嫌なような疲れきったような悠雅の声








「お前だって人の女と話してるじゃないか」








親子でする会話なのかな?と少し不思議に思いながら聞いていると





「俺はこんな女絶対にいらねぇ」





「ひどぉーい!!」




こちら側の席に歩いてきた悠雅は、お母さんを押しのけて私の隣に座った後












ギュゥゥゥ








「やっと触れた」







「!?////」











私を力強く抱きしめてきた










「ちょっとー!私の澪ちゃん取らないでよぉ!!それに何所構わずイチャイチャしてるのよ!」





「誰がお前のだ

それにお前も人のこと言えねぇだろーが」






抱きしめながらも暴言を吐きながら盛大に舌打ちする悠雅と、喚くお母さんは本当はすごく仲がいいんだと思う






「悠雅、お前笑ってるんだってな?」






「いつ」




「毎日」




「誰が」





「だから、お前が」





「どこで」





「澪ちゃんの前で」







「………」







「へぇ、本当だったんだな」





さっきの嬉しそうな感じとは違って、悠雅をからかっているのが声だけで分かる










「…澪の前だけだ」








そう言い切った悠雅の言葉に






私は体温が上昇し





「私の前では笑わないくせにっ!」





「まぁ良いことだ」







ご両親はどこか喜んでいるようだった