「おい親父
いつまで人の女と話してるつもりだ」
話が一段落した頃に聞こえてきたのは、不機嫌なような疲れきったような悠雅の声
「お前だって人の女と話してるじゃないか」
親子でする会話なのかな?と少し不思議に思いながら聞いていると
「俺はこんな女絶対にいらねぇ」
「ひどぉーい!!」
こちら側の席に歩いてきた悠雅は、お母さんを押しのけて私の隣に座った後
ギュゥゥゥ
「やっと触れた」
「!?////」
私を力強く抱きしめてきた
「ちょっとー!私の澪ちゃん取らないでよぉ!!それに何所構わずイチャイチャしてるのよ!」
「誰がお前のだ
それにお前も人のこと言えねぇだろーが」
抱きしめながらも暴言を吐きながら盛大に舌打ちする悠雅と、喚くお母さんは本当はすごく仲がいいんだと思う
「悠雅、お前笑ってるんだってな?」
「いつ」
「毎日」
「誰が」
「だから、お前が」
「どこで」
「澪ちゃんの前で」
「………」
「へぇ、本当だったんだな」
さっきの嬉しそうな感じとは違って、悠雅をからかっているのが声だけで分かる
「…澪の前だけだ」
そう言い切った悠雅の言葉に
私は体温が上昇し
「私の前では笑わないくせにっ!」
「まぁ良いことだ」
ご両親はどこか喜んでいるようだった

