「…あっ、ソイツ俺知ってる」
不意に相楽が声を漏らす
「……どうして?」
海が「僕でも知らないよ?」と言うと
「…なんか前ここに来てたぜ?
悠雅と話し込んでた。
修羅道も正統派の族だから対立はしてねぇし、むしろなんか同盟組んでそうな感じだったけどなぁ」
「…組んでないよ?」
「例えばの話だよっ」
「……知らなかった
……あっ
ごめんね、話続けてくれる?」
相楽の発言に驚きながらも下っ端さんの話が気になる
続きを頼むとコクリと頷き、再び話し始めた
「……それで倉庫には総長が気まぐれで連れてきたオンナが毎日居たんですよ
まぁ毎月違ったオンナなんですけどね。」
総長も結構遊んでましたから
と付け加える
「俺達は何人のオンナを見たか覚えてません。
でも、これだけは覚えています。
どの女も総長がいないともう一つの顔をさらけ出すということを……」
「「「………」」」
他の皆は話の内容が分かるのか黙り込んでしまう
でも私には意味が分からなかった
「……裏の顔?」
「…はい。
総長の前では何とか気に入って貰おうと猫なで声を出し、何でも言う事を聞くイイコちゃんかつ可愛い子を演じ
総長が居なくなった途端その仮面は外れる
俺達に指図し、姫でもないのに女王様気分で倉庫に居座って
俺達が反抗しても
『私は新のオンナなのよ?』
と自信満々な表情で答える」
「……ありえないわね」
ワガママというか横暴すぎる態度を聞いて呆れるしかなかった
「ありえなくないんです
それが…普通のオンナなんです。」
「………」

