淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~




「……鍵は?」





「…は?」




「だから鍵はどうしたの?盗られたとかじゃないの?





「…あぁ、それはその日に悠雅が変えていたよ。もっと厳重なやつに」





「…そう…



で、そのお菓子らしいものは?」





パカッ






私の問いかけに海が頷き冷蔵庫の扉を開けると







「………また…すごい量ね」






冷蔵庫の中は大量のラッピングされた小袋で埋まっていた











「下に持っていったら皆が食べてくれるでしょ

それより…手紙は読んで捨てちゃったの?」






1番気になったことを聞いてみる




「いやいやいやいや、澪ちゃん宛の手紙を勝手に読んで勝手に捨てるわけないよ」




「保管してるぜ?悠雅が」







「…ありがとう


後で読むわ」





お礼をいいながら微笑みそうになるも、さっきの悠雅の言葉が脳内でリピートされ慌てて顔を引き締める





……ここにきてから私の顔の筋肉は驚くくらい緩んでいた







些細なことでも微笑んでしまう





もともと声に出して笑う方じゃないけれど






それでもここは面白い事や面白い人が溢れてて




心が安らぐ