「……鍵は?」
「…は?」
「だから鍵はどうしたの?盗られたとかじゃないの?
「…あぁ、それはその日に悠雅が変えていたよ。もっと厳重なやつに」
「…そう…
で、そのお菓子らしいものは?」
パカッ
私の問いかけに海が頷き冷蔵庫の扉を開けると
「………また…すごい量ね」
冷蔵庫の中は大量のラッピングされた小袋で埋まっていた
「下に持っていったら皆が食べてくれるでしょ
それより…手紙は読んで捨てちゃったの?」
1番気になったことを聞いてみる
「いやいやいやいや、澪ちゃん宛の手紙を勝手に読んで勝手に捨てるわけないよ」
「保管してるぜ?悠雅が」
「…ありがとう
後で読むわ」
お礼をいいながら微笑みそうになるも、さっきの悠雅の言葉が脳内でリピートされ慌てて顔を引き締める
……ここにきてから私の顔の筋肉は驚くくらい緩んでいた
些細なことでも微笑んでしまう
もともと声に出して笑う方じゃないけれど
それでもここは面白い事や面白い人が溢れてて
心が安らぐ

