「澪……?」






向こう側から開けた人物も少し驚いていたみたいで目を見開いている




「悠雅…」





「フッ……早かったな」






後ろのクラスメイト全員の視線が集まっていることを知らず、悠雅の微笑みに赤面する









「……迎えに来てくれてありがとう」





「………」




お礼を言うも無反応の悠雅が気になり見上げると






「………?」





鋭い視線を教室の中に向けていた




「悠雅?」





悠雅の視線を辿ろうとすると




「…んぅ!?」




突然優しく押し付けられる唇






「「……キャッ…」」





後ろで何人かの女の子の叫びが聞こえるけれどもそっちを向けない






「……っ」




10秒くらい押し付けられた後ゆっくり離される






「……悠雅


僕もいるんですけど?」





「!?」






その声で初めて蒼の存在を確認する