淡く儚い恋物語 Ⅱ ~貴方との夢~




「……スー…スー」





静かに寝息をたてる貴方の大きな右手はしっかりと私の右手を握っていて






艶のある黒髪は光を反射し更に眩しく輝いている




閉じられた瞳に長い睫毛は美しく



眉間に皺の寄っていない寝顔は、いつもの殺気を消していて、すごく優しい雰囲気を出している










キュッ





優しく貴方の頭を自分の胸の中に閉じ込める








髪が顔に当たってくすぐったい






「……」




少し頭を離すも未だに開いていない貴方の瞳








…はやく





はやくその瞳に私を映してほしいと思った




その強い光を宿す漆黒の瞳に私を…













もう一度抱きしめようと手に力を入れたその時