けど、アタシにかけられたのは意外な言葉だった。
「すいませんッ、前見てなくて・・大丈夫ですか?」
優しい男の人の声。
その人はそっとアタシの肩を抱いて、立たせてくれた。
「あのッ、病院行きますので、乗ってください・・
本当にすいません・・・」
アタシはそっとその人を見た。
黒いスーツ姿に上品な茶髪。
優しい瞳、キュンってきちゃうような可愛い顔。
だけど身長はアタシよりもずいぶん高くて。。。
「大丈夫ですか・・?」
「えっと・・ちょっとクラクラします。」
アナタの色気に・・・
って何考えてんのよ、アタシー!!!
「え、本当ですかッ!?早く病院に行かないと!」
「あ、ぃえ、頭を打ってクラクラとかじゃなくて・・」
「・・?」
その人は困ったような顔つきでアタシを見た。
きゃぁぁぁ////
そんな顔で見ないでくださいッ!
キュン死にしちゃうッ!
