「ちょっとどうして殴るのッ!?」
「お前、俺様のこと呼び捨てにしてんじゃねーよッ!ぶっ殺すぞ、てめぇ・・・」
ぶ、ぶっ殺す!?
な、なんて恐ろしいことを・・・
「えッ・・じゃあ、何て呼べば・・」
「紫苑様に決まってるだろ。俺の前では敬語使うのも当たり前だ。」
な、なにそれぇ・・
ありえないしッ!!!
「そんなのありえないよッ!アタシも生徒、キミも生徒でッ・・」
―――――ボコンッ
「いったぁぁぁい!!!」
またまた殴られた・・・
絶対Sだ、この人。
「上から目線で話しかけてんじゃねーよ。誰の車に乗せてもらってると思ってんだ。あぁ?」
ひゃ・・
「紫苑様、あんまり女の方をイジメるのはどうかと・・」
「伊吹は黙ってろッ!コイツにちゃんとどっちがエライか分からせてやんねーとダメなんだよッ。」
伊吹サマは小さくため息をついて、運転を始めた。
そんなぁ、助けてくださいよぉ・・・
