次々と、見知った顔がもういない私に焼香をする。 「・・・・・・本当に見えてないんだな・・・」 私は、ここにいるのに。 皆が泣いて見つめている空っぽの私じゃなくて、 ・・・・・・・・・ここに本物、いるのに。 自覚はまだしていないけど、こんなに泣いてくれる人がいることに少しだけ嬉しさを感じている。