話は数時間前に遡(さかのぼ)る。



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Aliceのhomeでは、Alice全員が寝泊まりしている。


朝起きられない千歳は、基樹に朝起こすよう、頼んであった。


AM6:00


基樹は千歳を起こすため、千歳の部屋へ足を運んだ。



「失礼します」



律儀な基樹は、コンコンとノックしてから入った。



「千歳ー、起き、て……?」



ベッドには千歳の姿がない。


部屋中探したが、千歳はいなかった。



家中のトイレやバスルームも見て渡ったが、どこにもいない。



そして、リビングへと飛び込んだのだ。





「千歳が……千歳がいなくなった!!!!」





そうして、今に至る。