no side



「さあ、狂ったお茶会を始めるよ。」



にこり、と紅茶片手に微笑むハートの女王。


それにならって、その他五人も紅茶を持つ。



全員同時に紅茶を啜る。




「さ、皆お待ちかねの"白の王"の"挨拶"だよ」



白の王、でておいで、というのと同時に、どこからともなく現れる、金髪碧瞳の美青年。



「挨拶を。」



その言葉に、美青年は一歩前にでて、テーブルごしにハートの女王と向き合う。


にこりと微笑んだかとおもうと、形のいい唇を動かす。




「名を、小波渡 蓮と申します。この度は、Aliceに入れてもらいたく、参りました。

どうぞ、許可願います。ハートの女王様。」




右手を左胸にあて、忠誠の態度をとる。


ハートの女王は、ニヤリと笑うと、口を開いた。




「我が名はハートの女王、Aliceのリーダー。

貴殿に"白の王"の称号を与えよう。

我に忠誠を誓え。

すれば、その名を名乗ることを許そう。」






胸に手をあてたまま、方膝をつき、俯く。





「忠誠を誓います。」







こうして、白の王はAliceに入った。




席は、全て埋まった。





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