ガチャン!とドアが勢いよく開く音がする。


しばらくして、リビングには、眼帯の青年とメガネの少年が入ってきた。




「ぶっ!なんで仁、眼帯してんの!?ウケる!」



「黙ろうか?ほら千歳、お前は髪洗ってこい」



「ほーい」




千歳と呼ばれたメガネの少年は、メガネをとって仁と呼ばれた青年に渡すと、どこかへ消えていった。


風呂へいったんだろう。



こちらに気づいた遊佐仁が近付いてくる。




「さっきぶりやなぁ。大丈夫だった?」



「あ、ああ。さっきはどうも。」




ええってことよ、とニコニコと笑いながら遊佐は眼帯をとったりパーカーをぬいだりし始める。



「あー、俺も風呂入りたい。髪のスプレーおとしたい髪が呼吸できないって泣いてるんやー」



「……仁、うるさい。」



「静、そりゃあ酷いんやないのー?」



「うるさい」





寝ぐずりしてるのか、静さんは俺の横に移動してきて、俺に膝枕を要求した。



……男に膝枕するって、どうなの?



いいの?静さんそれでもいいの?


俺の膝かたいよ?