『てゆーか、そんなのちゃちゃっとやっつけちゃってよね!』
「アホか。それやと俺だけ目立つやろ。」
『それもそうだね。一人で目立つのはダメだから……よし!
丁度よかった!』
「はあ?」
『じゃあ、帽子屋とチェシャ猫は二人組の族&チーム潰しになって。
まだ、Aliceを目立たさせないようにするには、新たな登場人物が必要なの。
帽子屋だけだとインパクトないし、
個人で動かれると僕が困るんだよね~。
ってことで、二人でよろしく。
格好とか名前とかは任せた☆』
マシンガントーク……。
「てか、チェシャと?あいつ、嫌がるんやないの?毛嫌いしてるし。」
俺のこと、と付け加えると、葵は、あーと唸る。
そして、鈍感な仁のせいじゃん、といわれる。
はあ?と反論する前に、葵が話し出した。
『大丈夫でしょ。てか、仁と千歳が仲悪いの、そろそろ見逃せなくなってきたんだよね。
これから忙しい時期になるんだから、これを機に、仲良くなって、僕たちの手間を減らしてね。』
じゃあね~、と呆気なく電話は切れた。
……結局、葵の用はなんやったんや……。
遊佐 仁side end