「うたちゃん、今、何時や?」
時間?
俺はスマホを取り出して電源をいれる。
……充電なくて電源切ったままだった。
「……さあ。」
とりあえず、曖昧な返事をしておく。
「スマホ充電なかったんやろ」
仁には敵わなかった。
「あー暇やー」
「じゃあ、質問してもいい?」
俺は、ずっと気になってたことを聞こうと、仁をみる。
「なんや」
「結局、仁と葵って、どういう関係なの?」
ずっと、気になってた。
仁と葵は、人一倍信頼しあってる。
俺たち、仁意外のAliceメンバーも、勿論、信頼してくれているのだろうが、二人はその遥か上をこえるほど信頼しあっている。
その質問に、仁は、あー、と声を出すと、ちらっと流し目で俺のことをみた。
「葵は我が儘で、子供で、駄々っ子やろ?だから、一人はそういう、子供っぽいのを許さんとする人が必要なんよ。
俺と葵は従兄弟やから。甘やかすばっかじゃダメやとゆーことを教えなかあかんの」
……従兄弟…従兄弟!?



