「そ。俺が拾ったのぉ~。手ぇ、出さないでよぉ?」
「出さねぇよ。おら、用事あんだろ?さっさと済ませて出てけ。」
ひっでぇ~とケラケラ笑いながら仁は俺の手を掴んで奥に入った。
ちょっといった先にあった部屋は、シンプルな部屋で、モノクロだった。
白と黒で統一されてあり、結構キレイ。
部屋に入ると、鍵をかけた仁は、紙袋の中身を確認してから、一つを俺に渡した。
「それに着替えるんや。」
「……うん…ん?口調、戻ってるけどいいのかにゃ?」
ああ、と仁はパーカーを脱ぎながらこっちを見ると、「ここ、完全防音だから」という。
……はぁ?
「なんか、烏間の友達にバンド組んでる人がいるんやって。で、その人たちの溜まり場で、一応防音らしいで。」
ああ、なるほど。
「そんなことええから、はよ着替えんか。」
あ、うん。
紙袋の中を開いてひっくり返す。
すると、バシッと頭を叩かれる。
……い、痛い。
キッと、元凶を睨み付ける。
「いったいんだよ!馬鹿仁!」
「なんでもかんでもひっくり返す癖やめような~。」
ふんっと笑って(無視して)紙袋の中身を手にとる。
「スプレー(毛染め用)(そして灰色)と~、
カラコン(赤)と~、眼帯(ホワイト)と~、
猫耳パーカー(ブラック)と~、七分丈パンツ(ホワイト)。
……完璧厨二病な格好じゃねぇか!!!!」
なにこれッ!特に眼帯だよ、眼帯!!!!
「まあ、安心しぃ。不良チーム~つって、やってる方が、厨二臭いで。」
分かってるけど、こう、グサッとくるな。



