椎名千歳(チェシャ猫)side
「桐谷逢瀬は、行方不明の双子の弟と金髪碧目の友人を探してるらしいんだが、弟って、そいつか?」
思わず、口角が上がるのを感じる。
そう!キャップの青年は俺だにゃあ!
にしても、いい情報GET。
"桐谷逢瀬"が"桐谷唄也"を探してるって?
なら、この情報を使う他はないでしょ。
金髪碧目のやつは誰か知らんけど。
やあっと、Weiss に潜入できそぉー。
「…おい?」
「ああ、ごめんね、寄木さん。多分、その弟だと思うよ。
ああ、でもさ、これは他言無用でお願いね?弟くん、桐谷逢瀬とはまだ会いたくないんだって。」
これは、本当。
うたちゃんいってたもん。
「ああ、わかった。正直、味方とはいっても、Weissのやつらと世間話なんてしないからな。安心しろ。」
にゃははっ!これで、気兼ねなく潜入できるじゃん。
すると、ブーブーと俺の携帯がなる。
長いから、電話かにゃ?
ディスプレイをみた俺は、微かに目を見開き、椅子を立つ。
「寄木さん、俺もう帰るね。あ、お釣はいらないよ~」
「あ、ああ。」
千円札をテーブルに置いて、俺は店を後にした。



