「あ、結構シャレオツだねぇ~」




キャップの青年は、キョロキョロと店内を見渡した。



中は、広く、キレイなのだが、お客はいない。



カウンターの奥でタバコをくわえたマスターと思われるイケメン青年がいるだけだ。



キャップの青年は、カウンターに近付くと、そのまま椅子に腰かけた。




「……飲みたいもんいえ。大体のもんはそろってる。」




不機嫌そうにいうマスターに、キャップの青年はニコッと笑いかける。




「テキーラ……っていいたい所だけど、酒は飲んでくるなっていわれたからなぁー。

んーじゃあ、オレンジジュースください」




待ってろ、と冷蔵庫の中を漁るマスターを見ながら、口を開く青年。




「ここってさぁー、寄木(ヨリキ)さん。Weissの溜まり場なんでしょぉー?

今日はこないの?」




ピタッと体を止めたマスターもとい寄木 釖(ヨリキカタナ)は目を見開いて振り向く。




「なんで俺の名を……?」



「噂で聞いたんだよ?」



「それはないはずだ。俺はWeissのやつらにも本名は教えてない。」



「ヨリナって名乗ってるんだよねぇ?

知ってる。」




「!?」



情報屋か!?と問うが、青年はニコニコしているだけ。



やがて、口を開いた。





「俺はねぇー、情報屋じゃないよ。


あえていうならぁー……




ご主人様の為に戦う騎士(ナイト)かな☆」






目をパチパチさせたマスターだった。