霧島 基樹(白ウサギ)side



ところかわり、俺とチェシャ猫こと千歳は路地裏にいる。




「真っ昼間から路地裏とかさぁー、イミフなんですけどーみたいなー」



「文句は葵に言ってくれる?俺に言われたって知らないよ」



「げぇ、言えるわけないじゃぁーん。

あいつに意見言えるのは、イカれ帽子屋(マッドハッター)だけでしょ?
俺にはむーりにゃぁ」





なら、黙って行動して欲しいんだけどな。



こいつのしゃべり方はやっぱり腹立つから。





「腹黒もっちゃん、今、俺のしゃべり方ムカつくとか思ったでしょー?」



「いえ?ムカつくとは思ってないよ。腹立つとは思ってたけど。」





同じじゃーん、って不貞腐れてる千歳はこの際ほっとく。