「じゃあ、次は白ウサギと眠りネズミだね。
白の王は見つかった?」
白ウサギと眠りネズミは、残りの空席の白の王探しをしている。
「まあ、一人、目をつけてますが。」
「へぇ。誰?」
白ウサギは資料を見ながら答える。
ちなみに眠りネズミは寝そうだ。
「小波渡 蓮(コバト レン)というイケメン少年です。
年は俺らと同じ高二の16。
祖父がイギリス人だとかで、所謂、クォーターですね。
綺麗な金髪碧目でしたよ。
以上です。
」
にっこり、と微笑みながら喋る白ウサギにハートの女王は不機嫌そうに頬を膨らめる。
「情報少なくない?ちょっと萎えるぅー」
「仲間になるんですから、本人の口から聞いた方がよろしいのではないか、と思いまして。」
「むぅーわかったよ。」
その子が白の王ねぇー、という発言に、一同、意義なしと声を揃えていう。
「明日からは、分担を変えるよ。
チェシャ猫と白ウサギはWeissの情報集め、
帽子屋と三月兎は白の王の勧誘、帽子屋は潜入と同時進行で。
眠りネズミは僕と族潰しとチーム潰し。
弱小なんだけど、潰したいとこあるんだよね、目障りだし。
じゃあ、狂ったお茶会はこれにて解散。
」
一同、ふうっと蝋燭を吹いて消す。
部屋は暗闇に包まれた。



